農園ブログ

名山旅歩記

» ブログトップへ戻る

2011/10
02

還暦かんちゃん「大雪山縦走2011」第1話
名山旅歩記

子ども達が小学生の頃、一緒に黒岳、赤岳、旭岳、トムラウシ、白雲岳をそれぞれ登っていましたが、退職を期に時間も自由になり、この夏、念願の大雪山の縦走に出かけました。

第1話 『岡山→舞鶴→小樽→滝川SA→旭山動物園→層雲峡→黒岳石室』
第2話 『北海岳→旭岳』
第3話 『大雪山で出会った高山植物』

7月21日(岡山→舞鶴→小樽→砂川SA)

18:00
自宅を出発し、中国自動車道、舞鶴自動車道経由で舞鶴へ。
20:30
フェリー乗り場到着。
23:30
乗船手続きを済ませ、乗船開始。ガタガタガタと鉄製の桟橋を登り、乗船。
10年ぶりの北海道へ気持ちも高まる。
車両甲板には荷物をいっぱい積んだ家族づれの車やキャンピングカーが並んだ。
乗船が完了しても甲板にはまだかなりのスペースがあった。
以前はこのチケットをとるためどんなに苦労をしたことか。
枕と食料、本でいっぱいになったバッグを持って、車両甲板から客室に向かう。
フェリーは台風の影響のため、廊下をまっすぐ歩けない程ローリングをした。
入浴後、ベットに横になるが、気分の悪さが続く。
おかげで次の日の夕方まで食欲なし。こんな船酔いは初めて。
秋田沖を過ぎると、揺れはやや収まった。

21:30
小樽港着岸。運河の夜景を後ろに、朝里川ICに入る。

札樽自動車道で車中泊予定地の砂川SAへ。
砂川SAはハイウエーオアシスが併設されているが、広大な駐車場に車は3台。
そして車中泊は自分だけ。
網戸を用意してきたが流石、北海道、涼しくて窓を閉めたままでも寝ることができた。

7月22日(旭山動物園→層雲峡→黒岳石室)

10:00
北海道第1日目。午前中は人気の旭山動物園へ。

11時を過ぎるとすごい人出、人気のアトラクションは1時間待ちだった。
オオカミの赤ちゃん、ペンギンのしぐさが可愛い。

14:00
旭川ICから再び高速で層雲峡へ。

層雲峡のコンビニで食料を買い込む。時間はすでに14時を過ぎる。
無料駐車場に車を留め、黒岳ロープェー乗り場へ向かう。乗客は数人。
この時間になると山登りは私たち夫婦だけのようだった。
いよいよ大雪山縦走がスタート。

14:30
リフト終点にある7合目登山事務所で登山届を記入、今日の宿泊地の黒岳石室に向かう。
登山道はよく整備されて歩き易いが、妻は超スローペースなので、
標準タイムの1.5倍の時間が必要。念のために石室に到着時間が遅れることを電話する。
8合目あたりから大きな木は少なくなり、視界がよくなる。
ダイセントリカブトやエキンバイ等のお花畑が見事。左手に招きねこ岩が見えてきた。

17:20
やっと黒岳山頂。誰もいない!贅沢なことに360度の展望を独り占め!!
シャッターを切りまくる。数分遅れて妻が到着。
予定時間をかなりオーバーしているので急いで石室へ下る。
石室への長い下りはチングルマのお花畑が続き、何度も立ち止まる。
周囲はガスがかかり始める。夕焼けがきれい。

キタキツネに出会う。

18:00
黒岳石室にやっと到着。入り口前の広場では三々五々、夕空の下で食事中だった。
受付で宿泊代1,500円とシュラフ代1,000円を払う。シュラフはモンベル。
石室の中はほぼ満員状態だった。
到着が遅かった私たちは上段の窓のないスぺースが寝床だった。
それでも一人1m分の幅があり、ありがたい。
受付で缶ビールを購入し、やっと遅い夕食をとる。ビールが旨い!
コンビニ弁当の味も格別(石室は食事を提供していない)。

霧が切れた隙間からの桂月岳の頭が見える。夕陽がきれい。至福の時。

トイレはバイオトイレで思ったよりきれいだった。協力金として1回100円。
微生物の発酵を助けるため用を足した後、自転車のペダルをこぐ。
休憩室もない山小屋なのでベットに横になり、イヤホンでナイターを聞きながら、
ただひたすら時間の過ぎるのを待つ。

21:00
発電機が止まり、闇夜に。後は寝るだけだが、尻が痛い。
この山小屋は板の間にゴザが敷かれ、その上で寝る。
シュラフが薄いので板に骨盤が当たり、どちらに体を向けても痛い。
安眠するためには石室では銀マットが必要である。(ガイドブックには書いてなかった)
しばらくして妻が「寒い。体が震える。」と言い出した。仕方なく私のシュラフを提供する。おかげで尻が痛くてほとんど眠れなかった。一晩中起きていた感じだった。
夜中にトイレに行くと、真っ暗な中に怖いほど見事な星空。

第2話 『北海岳→旭岳』へ続く


コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)