農園ブログ

名山旅歩記

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2013/08
21

ちょいと 槍をひとつかみ 「燕岳登山」
名山旅歩記

ぶどう作業が忙しくなる前に北アルプスの燕岳に行ってきました。燕岳は「北アルプスの女王」と言われる百名山の一つですが、「山を見る山」としても人気の山です。

<行程表>

登り中房温泉~燕山荘3時間50分、燕山荘~燕岳30分、下り2時間10分

中房温泉登山口——–第1ベンチ———第2ベンチ———第3ベンチ——–富士見ベンチ

5:00                        5:30                      6:00               6:30              7:15

合戦小屋——-燕山荘———-燕岳

9:45   8:50   9:20  9:50

 

前日

昼前に美作IC出発、16時過ぎに豊科IC。高速料金は日曜ETC割引で半額の5800円、ガソリン代(8000円)は半額ならず。それにしても長野県はガソリン代1リットル168円、高い!安曇野のイオンで夕食と次の日の弁当を仕入れ、登山口の中房温泉へ。中房温泉までの山道は舗装されていても40分必要。20時到着、駐車場は2/3程が埋まっていた。第二駐車場に停める。12時を過ぎると車中泊では毛布がないと寒い。

 

2013年8月19日

4時30分起床。身支度を整え、登山口の中房温泉まで歩く(10分)。すでに数組のパーティーがアップをしたり、トイレを済ませ、夜明けを待っていた。

  

5時登山開始。第1、第2ベンチと距離を稼ぐ。展望はないが、夏の暑い日射しも届かない。ガラ石もなく、よく整備され、歩きやすい山道が続く。燕岳は北アルプス入門の山と言われているのが納得できる。燕山荘主催のツアーにも小学生の姿が見られる。傾斜のきつい所には木ハシゴがかけられていた。

第3ベンチ、富士見ベンチを過ぎると森林限界。視界が開け、槍の頭も見え始めた。

  

合戦小屋はすでに食堂がオープンしていて、スイカも売られていた。写真のひと切れが800円。ここには中房温泉から食材が業務用リフトで上げられている。お金さえ出せば水でも食材でも手に入る便利な山である。

  

合戦小屋からの登りは北アルプス3大急登と言われているそうだが、ごく普通の登りだった。カメラを一眼レフから小型ミラー一眼レフにしたのと、日帰り登山なのでザックがずいぶん軽くなり、疲れが全然違う。左足の痛風発作も気にならない。

やがて右手に燕岳、そして北燕の頂きが見えてきた。目指すものが姿を現せば自然に元気が出る。燕岳真下はちょっとしたお花畑。疲れは吹き飛び、シャッターを押す。けなげにも花こう岩の風化によってできた砂地にコマクサが咲いていた。

  

  

そしていよいよ燕岳まで最後の10m。今回も頭を下げたまま、10,9,8、…3,2,1m ゴール!ゆっくり頭を上げるとドッカンとアルプスの大パノラマ。本当に感動の一瞬。思いっきり空気を吸い込み、360度見渡す。北は立山連峰、そして槍・穂高、南は甲斐駒、北岳。名だたる山がここにある。「山を見る山」と言われるのが納得できる。ベンチに腰かけ、至福の時を楽しむ。ビールが飲みたい・・・・、でもすぐ下りが待っているので。

パノラマ写真を撮った後、ベンチの隣りの人にお願いして槍との記念写真。テーマは「槍をひとつかみ」。結構、いい写真で満足。槍と小槍の間に孫槍が見られるのはこの燕岳だけ。燕山荘横には、夏の間だけ順天堂大学の臨時診療所が開設されている。

槍ヶ岳をチョイとひとつかみ

槍ヶ岳をこの手に

  

元気いっぱいの山ガール           中国からのツアー登山者

 

20分間、山のごちそうを頂いた後、30分かけて燕岳山頂へ。途中、花崗岩が風化してできた「イルカ」「メガネ岩」の写真を撮る。

  

メガネ岩に私の乱視入りの遠近両用メガネをかけさせました

イルカ岩と槍ヶ岳の背比べ! イルカさんの勝ち

10時30分、燕岳山頂。山頂の広さは10人ほどのスペース。ここでイオンで買った弁当を広げる。山はやはりむすびがうまい。隣りのペアはミカンの缶詰を食べていたが、平地では捨てる甘いシロップが旨そうだった。この次はぜひバナナと一緒に持ってこよう。

燕岳山頂から北方の北燕岳、立山連峰を臨む

 

  

隣りの女性からクマのぬいぐるみを借用し、記念撮影

 

11時、名残り惜しい中、下山を決意。次回の燕は日帰りではなく、山小屋を利用し、大天井、常念、蝶ケ岳の縦走を果たしたい。山小屋泊ならビールが飲める。

合戦小屋あたりまで下ってもまだかなりの人が登っていた。前回のニペソツと明らかに違うのは山ボーイ、山ガールの多いこと。まだ夏休みということで大学生らしい若者が多かった。

第1ベンチまで下り、30m下の水場で水補給。あまりの冷たさに、気持ちよく一気にペットボトル1本飲んでしまった。前回の反省から今回、水は2リットル用意したが、それでもこの暑さのため冷たい湧水は何よりのごちそうだった。トイレは燕山荘で1回のみ、水分はほとんど汗となって蒸発。この山はトイレの協力金がない。(中房温泉、合戦小屋、燕山荘)

        

岩の隙間からチョロチョロ流れ出している第1ベンチ下の水場    第1駐車場

14時10分、登山口の中房温泉に到着。所要時間登り中房温泉~燕山荘3時間50分、燕山荘~燕岳30分、下り2時間10分。中房温泉立ち寄りの湯(700円)で汗を流す。体重計に乗るが期待していた減量に失敗、残念。次回の目標は南アルプス紅葉の白峰三山(北岳、間ケ岳、農鳥岳)縦走。この次は左足の痛風を直して!

 

 

 


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