農園ブログ

名山旅歩記

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2014/10
09

ちょいと槍をひとつかみ 「槍穂の絶景 常念岳」
名山旅歩記

安曇野に行く度に、憧れて眺めていた常念岳に登ることができました。

早春、常念岳の雪が徐々に消え、山肌にお坊さん(常念坊)の姿が現れるそうですがその頃が田植え

の適期で農家の人は今でもこれを目安に植えつけを始めるということです。

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今回も登山口で車中泊。

一の沢Pは安曇野から15分ほどの近さです。

紅葉シーズンでありながら平日のため半数程の車(約30台が停車可能)

皆既月食前日のため、夜でも行動ができるほどの明るさでした。

それにしても0時を越えると寒い。

シュラフと布団で寝ました。

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朝は真っ暗だったので下山後の写真です

4時30分起床、行動開始。

満月は西の山に隠れ、ライトを持って登山開始。

20分ほどアスファルト道路を登ると一の沢登山相談所。

登山カードに記入し、いよいよ入山。

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シーンと静まりかえった真っ暗な山道なのでクマよけの鈴を持ってこなかったことを後悔。

30分程で御神木の「山の神」、手を合わせ一礼。

クマザサに囲まれたなだらかな真っ暗な登山道が歩く。

6時前になるとやっとライト無しでも歩けるようになった。

6時30分、王滝ベンチ、ちょっと休憩。

昨日、安曇野のイオンで買った39円(閉店前の割引)のむすびで朝食。

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7時大滝。

シラビソ林から抜けて、太陽に輝く菜真黄色のダテカンバが鮮やか。

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7時烏帽子沢。

3組に追い越されるが、今回は変な闘争心はない。

膝に心配を抱え、ここまで来れただけで感謝。

ただひたすらに沢沿いの登山道を歩く。

傾斜が少ないので膝への負担が少ないので有りがたい。

 

7時30分、急に視界が開け、前常念?と常念乗越の一部が見えてきた。

7時40分、笠原沢。

台風18号の影響で空気が透き通り、山特有の青い空と空と紅葉のコントラストがきれい。

山頂が望めるだけに疲れは感じない。(実は山頂はもっと高いところにありました)

水量の多い沢伝いの登山道は花崗岩の山道。

ここまでは勾配は緩やかで、60越えの私でも心臓への負担はない。

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8時30分、いよいよ胸突き八丁、ここからは急傾斜。

ハシゴ場があったり、一部山崩れの場所があるが、去年の北岳や甲斐駒に比べればずいぶん楽。

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2250m地点が最終水場。

それにしてもまだ1本目の500mlのお茶がここまで残っている。

夏山と比べて水の消費はとても少なく、汗もかかず、疲れが全然違う。

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第一ベンチ(あと800m)、第二ベンチ(あと500m)、第三ベンチ(あと300m)

常念乗越へカウントダウン。

左手には常念岳が全容を現した。

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9時30分。

下をうつむいたまま、ピークに立ち、頭をあげると、そこには感動の槍穂のパノラマ。

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常念小屋へ荷揚げ作業をするヘリコプター

槍が近い。

大天井の左には立山連山。

これを見たさに5時間の登り。

前回の蝶ケ岳登山の敵討ちは完全にできた。

正面には槍穂のパノラマ、右手の大天井、左手に常念岳。

 

常念小屋の前の広場で槍穂をおかずに昼食。

(本当のおかずは昨夜イオンで買ったパックの酢豚と里いもの煮っころがし、まだ腐っていない)

39円のおかか入りのむすびもうまい。

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常念小屋(記念の手ぬぐいを購入)

 

10時、ここまで来たからには常念岳へ。

見上げれば花崗岩のガラ石のジグザグの登山道。

ペットボトル2本をベンチに置いて、ザックを軽くし、出発。

風はないものの寒い、手袋を持ってこなかった事を後悔。

足元には霜柱が立っている。

フリースをはおる。

 

それにしてもシャッターチャンスの連続。

西の空には雲一つなく、空気が澄みきり、山肌のコントラストまでが鮮やかに見える。

表銀座の縦走路、西岳の山小屋がくっきり。

 

11時30分、とうとう常念岳ピーク。

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本当に360度のパノラマ。

東から南へかけては雲海。

槍穂の独り占め。

今回は天気を選んでの登山とはいえ、これほどの絶景は初めて。

やっぱり北アルプスは日本一!

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前穂と枯沢カール

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奥穂~北穂~南岳~中岳~大喰岳~槍岳

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ちょっとはしゃぎ過ぎ、槍がうまくつかめず残念!

30分間、しっかり目に焼き付け、後ろ髪を引かれながら12時乗越に向けて下山。

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東側から雲が立ち上る常念岳

 

今日は皆既月食。

常念小屋で1泊し、北アルプスの天文ショーを見たいけど、明日は最後の稲刈り。

常念小屋で記念の手ぬぐいを買い、強行軍だが下山開始。

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東側下山道は眺望も悪く、ただひたすらに歩くだけ。

ともかく長い。

サポーターを巻いた左膝をできるだけ曲げないように歩く。

曲げる度に「コキッコキッ。」と音がする。

やばそう。

何人かに追いぬかれながらも自分のペースで下る。

4時を回ると山の裏側になるので薄暗い。

誰にも会わない。

5時前、やっとアスファルト道路に出るとたくさんのサル群れ。

やっかいなことになるといけないので、大声を上げ、ストックを振り回すと逃げてくれた。

 

5時10分、やっと車に到着。

今日は4時30分に起床し、12時間強の超ロング登山。

しかし、まだ今日は終わらず、これから7時間の岡山までのロングドライブ。

到着は深夜の1時の予定。

もうヨロヨロ、クタクタ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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