- 2014/01
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今年の政府備蓄米の作付けは?
農園便り
昨年末、政府は米の大きな農政改革を発表しましたが、政府備蓄米は価格は別として今年度も継続されるようです。この申し込みの期限が近付いてきているので今年度の米の作付け面積を考えてみることにしました。
我が家は1.5haの水田がありますが、昨年度は減反分(約4割)を政府備蓄米として米を作ることができました。保有米と自主流通米の方は我が家ですべての作業を行い、備蓄米についてはぶどうの忙しい時期と重なるため、JAに刈り取りと精米を頼みました。その料金は1反当たり4万5000円です。毎日、のんきな農園生活を送っていますが、改めて1反あたりの収支について調べてみることにしました。
◆収入
1反で約9俵の収穫がありました。政府備蓄米の買い取り価格は13,400円だったので13,400円×9俵=12,6,00円。
◆支出
●育苗マット 280円×25袋=7,000円 ●育苗用土700円×6袋=4,200円 ●種モミ 1,000円×3袋=3,000円 ●種モミ消毒(ダコレート、スポルタックス) 2,900円 ●肥料 7,800円(粒状コフナ2,780円、 粒状キーゼライト2,500円 基肥SSR早中生M7,200円、穂肥銀泉特号1,820円)
●農薬 18,084円(代かきテマカットフロアプル3,000円、除草剤忍ジャンボ4,190円、育苗消毒箱入り娘4,494円、ヘリコプター散布6,400円)
●水利費 10,000円
●JAによる刈り取り、精米 45,000円
総合計 97,984円
◆差引き 12,6,00円ー97、984=22,616円
1反当たり22,616円の収入に思えますが、機械類の油代等を差し引くと約1万円です。荒ひき・代かき、畔草刈りが年に5回、水あて等の労力を考えれば我が家の米作りは実に割の合わないことをやっています。農機具が壊れればすごい出費になります。備蓄米の価格が昨年度は13,400円(自主流通米は12,000円)だったから赤字にならなかったものの、全く我が家程度の農家にとっては米作りに未来はありません。農家も米は買って食べる時代になりました。
そこで結論、来年度は減反分のうち3反を黒豆、あとは緑肥を植えて放っておきます。えらくてもぶどう作りに専念することにしました。