晩成のキヌヒカリのモミ擦りをしました。
今年は乾燥機を大きくしたので一度に20俵分は乾燥できます。乾燥時間は約8時間、乾燥機にモミを張りこみ、夕方灯油ボイラーのスイッチを入れておくと朝には乾いています。水分含有率はぴったし15%になっています。乾燥させたモミはモミ置き場に集めておいて(5反分)、一気にモミ擦りをします。
モミ擦り機は去年、新しい機械を購入したので、これまでのものとスピードが全然ちがいます。5反分のモミを9時から始めて1時には全部終了しました。これまでの2倍以上の速さです。今年も出来ががよく、5反で53俵ありました。
倉庫に1晩だけ保管し、次の日には米穀業者さんに売り渡しました。今年は1俵1万1500円です。去年より価格が下がりました。保有米は除いても53俵×11500円=約60万円の収入です。しかし、これから乾燥機代、肥料代等を差し引くとほとんど残りません。それどころか今年は谷上げ機80万円を購入したので大赤字です。これで田植え機、コンバイン、トラクターでも壊れようものなら、何のために働いているのかわかりません。機械貧乏です。米は自分で作るより、購入した方がずっと安い時代です。これで米がTPPの聖域から外れることになったりすると、もう誰も米は作らなくなります。農業は趣味程度でないとやっていけません。