農園ブログ

農園便り

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2015/06
21

父の日のプレゼント「幻のぶどう・タノレッド」
農園便り

次男から父の日のプレゼントとしてぶどうの苗木が送られてきました。

箱を開けてみると、ぶどうの房が紙セロに丁寧に包まれた鉢が出てきました。

思わぬ贈り物です。

紙セロをはがしてみると、長い大きな房が出てきました。

摘果はしてなく、1房に5,60粒付いています。

このままだといつまで待っても酸っぱいぶどうです。

これは食用というより観賞用といった方がいいかもしれません。

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ぶどう屋なのでぶどう園で栽培することにしました。

気の毒ですが、房をバッサリ。

それでもどんなぶどうなのか10粒程は残しました。

空いたスペースがないので今年新植したピオーネの隣に植えました。

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幻のぶどうということですが、不勉強でタノレッドという品種を知りませんでした。

ネットで調べると下記の通りです。

赤系のぶどうはクイーンニーナしかなかったのでいいものが手に入りました。

収穫できるのは3年先になりますが、本園の人気商品にしたいと思います。

 

本種は新潟県の田野寛一氏の交配作出品種(発表は昭和301955)年代後半頃)である。栽培容易な豊産種として人気がある。ラブラスカ×ヴィニフェラの中から選抜した欧米雑種と発表されているが両親は不明。円錐形甚大房600g以上。楕円形甚大粒69g最大12g。紫紅色で着色良好、外観よくボリュームがある。花流れ性は全くなく実止まりは最も安定しているが、欠点は密着し、かなりの摘粒労力を要すこと。品質は中の上、ラブラスカ香があり、果 肉は柔軟で多汁、糖度は1618度。果皮と果肉の分離はよい。裂果、脱粒なく、果 皮が強く輸送性がある。熟期は8月下旬の中生。頗る豊産。樹勢強く、極めて強健。耐病性あり、耐寒性も強く、栽培最も容易である。なお、タノレッドには赤色の系統と紫昧が強い濃い着色の系統があり、本種は濃い紫色系を選抜したもので品質が優れ、味にムラがなく濃厚である

 

 

 


“父の日のプレゼント「幻のぶどう・タノレッド」” への8件のフィードバック

  1. 槇本勝廣 より:

     初めまして
    私は山崎インターチェンジの近くに住まいする槇本と申します
    幻のブドウ、タノレッドついて少しお話ししたいと思います
    一口に申しますとタノレッドは柔らかくて甘くて渋みが全く無く、口の中でとろけて後味がサッパリしていて私どもの孫が3歳の時に4房目を口にしょうとして母親に叱られたほどです。子供さんや女性にとても好かれる最高のブドウだと云えます。是非商品化して戴きたいと願います。
    そもそもタノレッドとの出会いは私が55歳にしてリタイア後平成16年に観賞用としてホームセンターで写真にあるような形で2鉢入手したものです。秋になり没にするのは可哀想だと畑に放しました。それまでブドウを栽培するなど考えたこともなく、この品種に関する文献や栽培している農家の方も見つからないために試行錯誤、紆余曲折やってきましたが未だ
    完成の域に達せず、昨年は《ねむり病》などと奇妙な病気にかかり6月になって懲りずに同品種の新苗を3本取り寄せ、今年は80房ほどの袋かけをしています。棚はH型ですが来年には徒長が終わり最終的には200~250房の収穫を目標としています。因みに2009年度から作業日誌に事細かく記して翌年の反省材料にしているところです。前述のように試行錯誤の中解っているのは2倍体であることぐらいで体験のみを参考としています。
    話は長々ととりとめなくて申し訳ありませんが、宜しければお忙しいでしょうが情報など有りましたらお知らせ下さい。
    今後とも宜しくお願いいたします

  2. 槇本勝廣 より:

    すみません
    7月6日付け
    当方のコメントは届いたでしょうか?
    操作ミスが有ったみたいで確認をさせて頂いています
    宜しくお願いします

  3. sakuwafarm より:

    ご返事が遅くなり大変失礼いたしました。

    タノレッドの情報、ありがとうございました。
    定年退職と同時に家業のぶどう屋を引き継ぎ、
    4年がたったのである程度ぶどうの種類もわかっていたつもりですが
    私にとって見知らぬ品種でした。
    贈られてきた時には写真の通り、全く摘果してないでっかい房でした。
    そのため、このぶどうは観賞用だろうと思いながらも、
    一応ぶどう屋ですので育ててみようと圃場の片隅に植えました。
    そんなことなのでタノレッドについては何も知りません。
    ネットで調べて初めてタノレッドの存在を知ったぐらいです。
    (現在のぶどう販売カタログにはのっていません。)
    長年、研究されている槇本さんに栽培方法をぜひ教えて頂きたいと思います。

    今は毎年、新しいぶどうが開発され、新品種として登録されています。
    興味はあるのですが、商品になるには4,5年かかるのでなかなか手を出せないでいます。
    家族4人で経営しているプチ農園ですが現在は7種類、
    ここでタノレッドが加わったので8種類栽培しています。
    ぶどうの他、ブルーベリー、トウモロコシ、果樹全般、
    趣味の延長でいろいろ手を出していますが、
    なかなかモノになるものは少ないです。

    津山にイオンができる前には、山崎のジャスコには時々、行っていました。
    山崎ICから当園までは中国道で約40分です。
    山の中で何もないところですが、
    もしよろしければぶどうの時期に(9月10日頃から20日過ぎ)遊びにおいでになりませんか。
    田舎過ぎてビックリされるかもしれませんが。

    とりとめもないブログに目をとめて下さり、ありがとうございました。
    今後ともよろしくお願いいたします。

  4. 槇本勝廣 より:

     拝読させて頂きました
    果樹作りが素人の私の雑記に対応していただき有り難うございます
    秋には趣味を同じくする友人夫妻と湯郷温泉とブドウ狩りに参りたいと考えているところです
    そのときは是非 SAKUWA FARM にお邪魔したいとも思っていますので宜しくお願いいたします
    現役時代は研究とか開発に携わっていたものですから物作りにこだわってしまう悪い癖が離れなくて
    結果と対応の期間が1年という農業独特のスパンに疲れることもしばしばありまして記録を残すことにしています
    然し乍らタノレッドの味覚にはまってしまい、こだわりの苦労もまた楽しんでいます。ただ
    農園事業となると一つやっかいな問題をクリアーしなければならないと思います
    それはタノレッドが二倍体だからです。ご承知のように
     ①花穂の整形は一番目の小房のみ取り除きます、この為に袋掛けが四倍体よりも手間がかかります
     ②無核化ジベレリン処理は開花前14日(大凡)ですが、この時期の見極めが四倍体に比べ神経を使います
    私はこの様に考えているのですが〔お釈迦さんに説法のようで、出過ぎていればお許し下さい〕
    他に、方法が有ればご教授頂ければ幸いです
    お忙しい時間を戴いて申し訳ありません
    今後とも宜しくお願い致します

  5. sakuwafarm より:

    またまた返信が遅くなり失礼いたしました。

    槇本さんのご説明でタノレッドが「幻のぶどう」と言われている意味がよくわかりました。
    とても興味がわいてきました。
    実は息子から送られてきた時、「幻・・」とあるので「今は誰も作らなくなった希少価値のぶどう」程度に思っていました。
    まあ鉢植えのままでは可哀想、折角だから地に下ろしてやろうと思い、圃場に植えたものです。
    観賞用なら趣味で広げている「裏山ガーデン」にでもと思ったぐらいです。
    ぶどうを植える適期ではありませんでしたが、今のところうまくついているようです。
    なんとか3,4年後には実を付けさせ、槇本さんが言われる味を体験したいと思っています。
    本当にありがとうございました。

    30年程前には当園でも二倍体のデラウエアやキャンベルアーリーを栽培していましたが、
    経営面が優先され、今はすべて四倍体のぶどうに変わりました。(変えました)
    当園で今一番新しい品種はクイーンニーナで正に開発・改良を重ねてできた四倍体の品種です。
    赤系のぶどうがないため、去年植えましたが、今回のタノレッドが加わり、バリエーションが豊かになりました。

    今、台風がきているようで少し心配していますが、
    今年は今のところ、近年にない出来です。
    病虫害の被害もなく、房はしっかりしていて、葉っぱも充実しています。
    成長は例年より早いので、9月初めにはブラッビート、藤稔が収穫できると思います。
    9月10日頃からはオーロラブラック、ピオーネ、中旬から緑系の瀬戸ジャイアンツ、
    シャインマスカットが収穫できます。
    これらのぶどうが全部揃うのは9月20日過ぎだと思いますが、
    去年は9月26日には終了しました。
    (農協には出荷することなくすべて直売、ネット販売です)
    秋に美作地方においでになるご計画のようですが、
    折角ですので、もし計画が許すようでしたら、
    本園のぶどうのある時期にお越し下さればと思います。
    (9月下旬といえばぶどうの最盛期です。当園は終了しておりましても
    近くに立派なぶどう園がありますので、ご案内いたします)
    去年も大阪、姫路、神戸から当園のブログを見たと訪れて下さった方がありました。
    ぶどうの近況を随時、このブログにのせようと思いますのでご覧下さい。

    湯郷温泉にお泊まりの予定とのこと。
    落ち着きのある湯宿は「季譜の里」、若者に人気のあるのは「ポピ-スプリング」。
    その他だと竹亭、かつらぎがお勧めです。
    (退職前は湯郷で勤務していました)
    それから一般的なホテルですが、長男が勤務している「ゆのごう美春閣」もあります。
    美春閣ですと息子は宿泊係をしていますので部屋をおとりできるかと思います。

    私は槇本さんとは正反対のアバウトで行き当たりばったりの性格です。
    ぶどう作りを始めてまだ4年目ですが、
    毎年、去年の失敗が次に生かせない農園生活を送っています。
    やはり書いて記録に残さないといけませんね。
    この秋にお会いできるようでしたら、ぜひご研究の成果を
    教えてやって下さい。
    楽しみにしています。

  6. 槇本勝廣 より:

     佐桑様のご親切に喜ばさせて頂いております
    元は兼業農家だったのですが実利を考え30年近く草の管理と
    家内が猫の額で作る野菜のみの農家です。とかく農業は
    多くの要素が絡んで結実するもので経験した者でないと解らない
    楽しさと苦労話をお持ちだと思います。シーズンに入りましたら
    訪問させていただきますので体験談など聞かせて頂ければ幸いです
    その日を楽しみにタノレッドと会話を重ねつつ待っています
    有り難うございました

  7. 槇本勝廣 より:

     ご無沙汰いたしております
    かねてよりお約束しておりました農園訪問を9月5日(土)にさせていただきたいと考えております。
    その日は友人夫妻と私たち夫婦の4人となっています。お忙しいとは思いますが宜しくお願いいたします。

    佐桑農園様では販売を中止されるなど少し気がかりな点もあり、予め連絡させていただいております。
    どうか宜しくお願いいたします

  8. 槇本勝廣 より:

     ご主人様のご逝去に深くご冥福をお祈りいたしますと共に御遺族の方々に心よりお悔やみ申し上げます

    ほんの数回のブログ上でのお話でしたがご主人様のお人柄が伺え、お会いして農園の楽しさや苦労話など色んな経験をお聞かせいただけるものと2ヶ月近く楽しみに致しておりましたが非情に残念に思います。遺された方々はさぞかし大変でしょうがご主人様の意志を大切に継いでいかれることを切望いたします。

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