- 2015/08
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佐桑農園のぶどう紹介5「瀬戸ジャイアンツ」
農園便り
瀬戸ジャイアンツは縦に切ると桃のような形をしており、
岡山県では「桃太郎」としても販売されています。
生産量の75%が岡山産です。
種なしで皮が薄く、皮ごと食べることもできます。
落ち着いた甘さの爽やかなぶどうです。
消費者にとって大人気のぶどうですが、
生産者にとってこれほど栽培しにくい品種はありません。
若い枝は風に吹かれても折れてしまう程、デリケートです。
枝の誘引の際も折れやすいので、前日、撚枝といってひねって折れにくくします。
房に傷をつけないよう手袋をはめて摘粒作業をされる人もいます。
粒間引きはたくさんの粒に気が遠くなります。
雨を嫌うため、年中テントをかけていますが、
葉っぱにうどんこ病、べど病といった病気が出るのは
まず瀬戸ジャイアンツです。
(作りやすいシャインの登場により、瀬戸の生産量は毎年減少しています。)
今年、軟化前に枝先を切ったり、脇芽を取る等、枝をつつき過ぎて、
粒に茶色な凹みができる生理障害を起こさせてしまいました。
恥ずかしいことですが、栽培技術の失敗です。
そのため、どれだけ特産贈答用を用意できるかわからず、
50箱限定の措置をとらせてもらいました。
今日、いくつかの袋をはぐって様子を確認したところ、
心配しているほどのことは無かったので、
特選贈答用も通常通り、予約を受けさせてもらいます。
尚、当園では6本を栽培していますが、去年は9月20日過ぎには完売しましたので
瀬戸のご予約もお早目にお願いします。