富士山が一番美しく見えるのは三ッ峠からです。
富士山は見る場所で姿を変えますが、
ここから見ると左右対称で、すそ野がのびやかに広がり、富士の雄大さが実感できます。
今回3度目の三ツ峠登山となりましたが、学生の時以来なので実に43年ぶりです。
前夜20時、三ツ峠駅から15分程、登った登山口に到着。
誰もいません。
怖い程の静けさです。
フリースを着て寝ましたが、寝袋と毛布では寒かったです。
10月下旬ともなると夜明けが遅く、6時、ダルマ岩から出発。
駐車場(スペース5台分) ダルマ岩
今回は登り150分のコースなのでうちのエリザベスと同伴です。
紅葉の始まったカラマツやケヤキに覆われた登山道を
標準タイムの2倍の遅さで登って行きます。
登り始めて1時間20分、「股のぞき」でやっと目の前に現れた富士山に超感動!
でっかい!
やっぱり富士山は日本一の山。
8時、「馬返し」。
ここからはその名の通り、ジグザグ道で傾斜もきつくなり、スピードがさらに遅くなります。
自称「八合目の女」のエリザベスは今回は手のケガもあり自重して7合目で馬返し(リターン)。
一人になったのでペースを上げて行きます。
とは言っても膝に不安があるのでゆっくりです。
木立の間から富士山が望めるので疲れは飛びます。
「八十八体供養塔」や「愛染明王塔」等を見ると
43年前にもここに確かここにあったなと懐かしく思い出しました。
途中、1ケ所、山崩れの場所があり、一気に視界が開けました。
裾野の富士吉田の街なみまで望めます。
さらに進むと三ツ峠の山頂が見えてきました。
このあたりは傾斜も緩やかで木の階段も整備されており、楽な登りです。
山頂の西側の岸壁はロッククライミングの練習場所です。
今回もいくつかの大学生のグループがハーケンを打ちながら登っていました。
やっと四季楽園小屋に到着。
山頂はここからさらに10分程上です。
10時、4時間もかかって到着。
すでにここには河口湖方面から登ってきた登山者が弁当を広げていました。
それにしても360度の眺望。
八ヶ岳、北岳、間ノ岳、悪沢岳等の山々が澄み切った青空の向こうにはっきり見えます。
赤黄の紅葉のコントラストがとても鮮やかです。
10時30分下山開始。
去年、甲斐駒ケ岳で無茶をした下山で膝を痛め、下山には登りと同じ程、時間がかかります。
12時30分、それでもやっと登山口に到着。
サポーターをしていない右膝もガクガクです。
前回の常念岳より状態がよくないのが心配です。