農園ブログ

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2012/08
31

THE VENTURS やっぱり、生が一番
農園便り

31日、ベンチャーズのコンサートに行ってきました。5時前から当日券を求めて並びましたが、会場となった岡山市民会館は私ぐらいか、もう少し年輩の人でいっぱいでした。結成50周年だそうですが流石に人気のベンチャーズです。席は少しでもギターを弾く左手の動きがよく見えるようにと前8列52番をとりましたが、失敗。52番というのは一番右端。スピーカーの前ということは我慢をしても、同じ端でも左側の席でないと指の動きは見えませんでした。

定番の曲から、アクエリアス、黒く塗れ、朝日のあたる家等、2時間弱のコンサートでしたが、後半からは3人のギターリストはイスに座っての演奏でした。高校生当時に聞いた時はアップテンポで激しいイメージがあった曲も今、CDで聞くとまったりとした感じがしていました。おやじバンドでも演奏しているし等と、少し小馬鹿にしてコンサートに行きましたが、失礼、やっぱり凄い!生は最高。最後のダイヤモンドへッドはあの時のダイヤモンドヘッドでした。圧巻はアンコールのキャラバン。ギターテクもそうですが特にドラムソロ。見ごたえ、聞きごたえがありました。最後のリードギターが押さえる弦を、ドラーマーがスティックで叩いてメロディーを奏でる息のあった二人の演奏は見事でした。

 


2012/08
27

露天風呂 温水装置作り
裏山通信

夏は加温しないでも太陽が出ればぬるい温水になっていましたが、9月になればこれでは身体が温まりません。そこで当初から計画していた太陽光を利用した温水器作りを始めました。参考にしたのは雑誌農文協2011年4月号です。それは口径10cm長さ2mの塩ビ管を16本繫ぎ合わせ、その中に水を入れた温水器です。この塩ビ管だと1本におよそ15リットルの水が入るので、10本あれば150リットル、かなり高い温度になるそうなので浴槽1杯分はなんとかまかなえるのではと思います。10cmから4cmに径を変えるインクルーザー置いているホームセンターが少なく、やっと20個調達できました。部品は揃ったので後はこれを乗せる土台作りです。木の柱を使った塩ビ管を乗せる台を作ります。

     


2012/08
26

直売所のテント立て
農園便り

国道53号津山市杉宮地区(旧勝北町)に直売所のテントを立てに行きました。この土地は毎年、K建設さんのご行為でお借りしているもので、このあたりはぶどう栽培農家がないため、車で行き来する人がよく立ち寄って下さいます。この場所に直売所を出して10年以上がたつため、テントを設置するのも1時間余りでできました。売り子さんはこの近所の方にお願いしています。29日からいよいよオープンです。

  


2012/08
26

今年のすいか大玉チャンピオン!
農園便り

小暑を過ぎ、寝苦しい夜からも少しだけ解放されました。秋野菜の種まきの季節を迎えました。そこで畑に植えていたスイカを全部取り上げました。毎日、水代わりのように食べていたり、近所やお得意様に配ったりしていたので、もう少なくなっているのかなと思っていましたが、なんとでかいスイカが残っていました。今年の大玉チャンピオンです。食べ頃のスイカも草の間からゴロゴロ出てきました。もうもらって下さる方がないので困っています。


2012/08
24

槍ヶ岳登山
名山旅歩記

念願だった槍ヶ岳登山が実現しました。表銀座コースや槍沢コースは人が多いのと、2泊3日になるので、時間が自由にできる新穂高コースにしました。(8月22日)

8月20日(月)

無料駐車場——登山口——奥穂高登山口——–ぶどう谷———ヒカリゴケ———滝沢出合

4:10   4:30   6:10   6:50   7:00   8:00

 

槍平小屋——–千丈沢乗越分岐——–槍ケ岳山荘

8:40   11:40    14:15

 

8月21日(火)

槍ケ岳登山——槍ヶ岳山荘——–千丈沢乗越——奥丸山分岐——槍平小屋—–登山口

6:00   8:00   9:40   11:30  12:30  15:10

 

憧れの「槍登頂」記

8月19日(日)

11時自宅を出発。名神・東海自動車道を利用し、高山経由で新穂高に。(美作IC~高山IC、ETC休日割引4400円)。明日は夜明け前の出発なので、まず登山口を確認。自転車禁止のポスターがないことを確かめて車から自転車を下ろす。(ネットの投稿に長い林道に自転車を利用することが紹介されていた。)登山口近くの駐車場は有料で高いため、ここから徒歩で15分ほど下った深山荘前無料駐車場に駐車する。この駐車場はいつも車であふれるそうだが、この日は盆の休暇明けのため、7割程度。早速、ビールを持って深山荘の露天風呂(500円)に。

 

この日の車中泊は網戸を用意したが不要。少し寒いぐらい。(夕方の気温22度)

 

8月20日(月)

4時起床。登山口に偶然、自転車の男性。同じことを考える人がいた。二人で自転車を押しながら暗い林道の坂道を歩く。なんとなく心強い。禁止の標識はなくても自転車はマナー違反だが。この男性は三重の人で今回は奥穂に登るそうである。夜が明けてきた。 

 

途中の自転車禁止のポスターのあるゲート横に自転車を置き、槍平小屋を目指す。奥穂登山口の先の沢からはあまり高低差ないどこにでもあるような登山道。ぶどう谷、ヒカリゴケ、チビ谷を過ぎ、滝谷出合で休憩。広い沢の上流には滝が見える。水量が多く、橋がないと渡れないが、新しい橋はかなり高い所に付けられている。この沢を越えてからも川の音が聞こえるだけの楽しみのない登山道。林の中だけに日差しはないが、景色もない。ただひたすらに距離と高度を稼ぐだけ。何度も沢を渡る。

8時40分、槍平小屋に到着。ここまで意外と元気。10時までに着けなかったら、ここに一泊することも考えていたが、一気に槍ヶ岳山荘を目指すことにした。コース時間は5時間、2時過ぎには着きそうなので、雷の心配はなさようだ。

   

2500mを過ぎるあたりからきつくなってきた。今回、出発前に靴が見つからなかったので靴を新調した。新品の靴のため、右足が靴ずれ。左足は痛風発作。それよりも疲労度を増やすのザックの重さ。軽くしようとバナナ3本と弁当を食べるが、重いのはカメラや三脚等の写真機材。次回の山登りは絶対、カメラを替えようと思う。このコースの登山者は少ないが10人程の人が私を追い抜いて行った。私に追い抜かれた人はいない。私の後ろにいたMさんも今はもう遥か上の方で、姿は見えない。千丈沢乗鞍分岐を過ぎるとガラ石のジグザグ道。景色は開けたが、厳しい夏の日差し。山頂まではあと何時間かかるだろうか、気が遠くなるほどの長い距離。1リットルの水を飲み干す。脈を測ると120を超えている。2,30m登っては腰を下ろす。

2時を過ぎ、ガスで山頂が見えないが、上のほうから若者達のにぎやかな声が聞こえてきた。ガスの切れ間から赤い建物の一部が見えた。どうやら槍ヶ岳山荘のよう。気持に元気が出たが、足はなかなか進まない。10分程でやっと若者達が騒いでいたテント場に到着。そこを左に曲がると、目の前に槍が!これまでは遠くで眺めていた槍が今すぐ前に。感動!やった!

 

 

受付を済ませ、ヨタヨタしながら部屋に。今日は布団1枚に1人とのこと。ありがたい。ただトイレは2Fにしかないので不便。

  

外のテラスで自分へのご褒美のビール。500ml缶750円が高いと思わない。ドライは旨い。下から持ってきたチーズやツナをつまみにして一気に2本。(痛風心配)

気がつけば偶然、隣りの席は大分から来られたMさん。この前は岩手山、月山、早池峰山に仲間の方と登られたそう。明日は大キレットを渡り、穂高の向かわれるとのこと。年令では私よりは少し先輩だがとても健脚。いい目標ができた。退職された今は地域のために力を尽くされている。

 

5時から夕食。今夜の泊まりは280人だそうで、ほとんど1回で終わる。メニューは煮込みハンバーグだが、疲れた時には食べにくい。食事を提供してもらえるだけでもありがたいのだが、正直言って去年の涸沢ヒュッテの方がいい。

  

 

再びテラスに出るとガスが切れて槍が姿を現していた。西日が当たり、ラッキーなことに槍の横にブロッケン現象が見られた。大勢の女性がはしゃいで手を広げている。南の大喰岳が赤く焼けている。残念なことに西の空は雲に覆われ、日没の瞬間は見られなかった。

      

 

8時30分消灯。寝返りのできるスペースは十分あるが、湿度が高く、暑くて寝苦しい。膝から下が火照って眠れない。同じ姿勢でじっとしていることができず、絶えず足を左や右に動かしたり、折り曲げたりする。これの繰り返し。疲れているのに神経も興奮状態。眠れたのは12時を過ぎてからだと思う。

 

8月21日(火)

3時過ぎ、早出の人の物音で目を覚ました。4時には小屋の電気が灯った。4時30分、まだ暗いだろうと外に出てみるとそこには別世界があった。東の空にオリオンが輝き、いくつかの星が残る暗闇の中に槍の黒い影が浮かんでいた。東の空には透き通るような群青の山なみ。言葉にはできない衝撃の瞬間。ここでは1分1秒を言わず、瞬時に姿が変っていく。やがてその群青の山際がオレンジ色を帯び始め、東の水平線が赤みを増してきた。

どこから太陽が姿を現すのか、どこが撮影ポイントなのか、三脚を持って移動する。待つこと30分、東の空の雲の一部が火山のマグマのようにうごめいて見えた。その赤い点が広がり、ぽっと太陽の頭が姿を見えた。周りは歓声とシャッターの音。この数秒の時間のために重い三脚を持ち上がってきた。晴れていて本当に良かった。

    

槍に目を向けるとまだ壁に無数のライトが動いていた。それは頂上が一杯となり、順番待ちのため壁の途中で足止めになった人達。1時間以上同じ場所にいるようだ。気の毒にあの場所は裏側になるので日の出は見えなかったと思う  。

 

山岳雑誌に「槍の穂先に登るには朝食の後の時間ぐらいが、御来光を見た人達が降りるのですいている」と書いてあった。そこでゆっくり食事をした後、6時に登り始めた。本当に待ち時間なしで登れた。

鎖場の先のハシゴ場は一昨日、雷による死亡事故があったところ。雷注意報が出ているので登るのを控えるようにと小屋の人がスピーカーで注意をしていたそうだ。また昨日は女性がここまで登り、足がすくみ「怖い!」と大声で泣いていたそうである。

若いころは高いところは平気だったが、この年になると急に気を失い、ふっと手を離してしまうのではないかとこわい。岩場もしっかりホールドしながら登る。最後は30段ほどのほぼ垂直のハシゴ。下を見ないで足の位置を確かめながら一歩一歩慎重登る。ハシゴを握る手も必要以上に力が入る。

      

山頂は360度の大パノラマ。今まで遠くから憧れを持って眺めていたあの槍の上にいる感動。天気快晴、日本の有名な山がすぐ目の前にある。なんという贅沢。頑張った人だけに与えられた特権。正面には蝶ケ岳、常念。そして八ヶ岳の峰々と続く。南東には霊峰富士と北岳、濃鳥。南には大喰岳の先に北穂高山荘、奥穂、前穂。そして乗鞍の向こうに木曾御嶽もはっきり見える。遠くの西の空には白山までが見えた。山頂には10人程が思い思いに至福の時を楽しんでいたが、山に詳しい人がいて「あれが五竜、剣岳・・」と詳しく教えてくれた。カメラに収めると共に、もう来ることはできないかもしれないと思い、何度もこのパノラマを目に焼き付けた。

         

急に県警の救助ヘリが小屋に現れた。小屋の中から職員に抱えられた男性の姿が見える。どうやら昨日、足を骨折した人がいたがその救助のようだ。男性を乗せるとすぐ松本方面へ飛び立った。この間はわずか1分程。またその後20分程たってから今度は荷揚げのヘリが飛んできた。  

山頂からの景色を十分楽しみ、下山したのは7時30分。そのため小屋をチェックアウトをしたのは私がどうやら一番最後のようだった。

しっかり名残りを惜しんで、8時下山開始。コースは登りと変えて奥大山から槍平に下るコース。千丈沢乗越までの稜線からの景色は見事だった。風もさわやか。笠ケ岳や硫黄の頭、双六が目の前。

  

 

千丈沢乗越から飛騨沢に下る。奥丸山への標識は壊れていてこの山道でいいのだろうかと不安だった。このコースを下ったのは私だけだったようで、途中、一人だけ出合った男性も「このコースで人に会うとは思わなかった」と驚いていた。クマザサの中を少し下ると花畑。ラッキー。思わぬ出合いに得した気分。花の盛りの時期は過ぎていたが、何枚も写真を撮る。

  

 

花畑を過ぎ、何度も小さいピークを越え、奥丸山・槍平分岐に着いたのは11時30分だった。予定時間をかなりオーバーしてしまった。槍平小屋を目指して急な坂道を一気に下る。

12時30分、槍平小屋到着。水場で1リットルの水を飲む。昼食はラーメン。

小屋からの下山道で重いリックを背負って登ってくる何組かの学生のパーティに会った。ザックの重さを聞くと30kgだそうだ。頼もしい。このコースでは槍ケ岳山荘で見かけた今流行の山ガール達には出会わなかった。

 

小雨になった。最後の自転車を楽しみにして、気が遠くなるような長い山道をひたすら下る。石が濡れて滑りやすい。下山のスピードは上がらなった。ママチャリはゲート横にカギをかけないで置いていたが無事?にあった。リックを背負ってバランスを取りながら下る。道が悪いので尻が痛い。臭い!しばらくすると異様な匂い。自動車のようにエンジンブレーキがないため、ブレーキのゴムが悲声を上げていた。登山口から駐車場までの15分の県道も楽勝。16時20分、やっと駐車場に到着。下山には8時間20分もかかってしまった。ママチャリがなければ17時までに帰れなかったかも。登山靴を脱ぎ、サンダルに履き替えた時の解放感は何とも格別、これまでの疲れを忘れる。

日帰り温泉施設「平湯の森」で汗を流す。あれだけ汗をかき、過激な運動をしたのだから、どのくらい体重が落ちているだろうかと、楽しみにして体重計に乗ったがほとんど変化なし。がっかり。自宅まで7時間450kmの車の運転は流石に疲れた。0時30分、自宅に無事到着。爆睡!

 

花の写真は次回のブログに

 

 


2012/08
24

ぶどう販売開始「藤稔」糖度20度越え?!
農園便り

いよいよ今年度のぶどうの収穫が始まりました。今朝、採ったのは藤稔です。色つきも玉太りも十分、藤稔は糖度が16度あれば出荷できるのですが、糖度計で測ってみるとその中の1房がなんと22度。えっ、間違いでは? 測りの直してみてもやはり22度。試食してみると果汁が溢れ、甘い、旨い!(シャインマスカットより甘いのでは?) 春に畔草やワラを敷いたり、特別な有機肥料を入れ、土づくりに専念したのがよかったようです。今日は早速、1月程前から予約で待っていて下さった方達に送りました。昨日、ピオーネやオーロラブラックの熟れ具合を見て回りましたが、これらも2,3日中には出荷できそうです。明日はR53杉宮地区の直売所のテントを建てに行きます。

  

藤稔という品種は1粒の大きさがぶどうの中で最大です。500円玉が1円玉のようです。

 

 

 

 


2012/08
15

秘湯めぐり4 法師温泉「長寿館」
秘湯めぐり

法師温泉「長寿館」は上越国境・三国峠直下の谷間にある日本秘湯を守る会の温泉です。3月に行きましたが、標高が800mもある高所のため、国道17号から脇道に入ると冬用タイヤが必要でした。全館木造で、本館は明治8年、大浴場は明治28年に建てられた超レトロな温泉館です。与謝野鉄幹・晶子、川端康成、若山牧水等の文人も湯治をした歴史のある温泉です。この建物の中にはここで撮影された上原健、高峰三枝子のフルムーンのポスターが貼ってありました。

源泉42℃、無色透明、成分はナトリウム・カルシウム塩化物・硫酸塩温泉。「法師の湯」は鹿鳴館風のレトロな湯館です。

 


2012/08
15

秘湯めぐり3 四万温泉「積善館」
秘湯めぐり

群馬県の積善館は300年の歴史がある日本最古の木造温泉宿です。またこの建物は宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」のモデルとなったことでも有名な旅館です。狭い四万温泉街を北進すると左手に現れるレトロな建物が積善館です。正面玄関前の小川には映画でもあった赤い橋がかかっています。現在は20年前に新築された純和風の「佳松亭」も併設されていますが、値段も安いこのレトロな建物に泊まりました。安いだけに夕食は弁当、トイレは共同、布団も自分で上げ下げします。

本館(旧館)と佳松亭はエレベーターで繋がっています。少し迷路のようですが、途中「千と千尋の神隠し」でイメージモデルとなった「浪漫のトンネル」があります。佳松亭の4Fまでエレベーターで上がると、鬱蒼とした木立の中に露天風呂「杜の湯」があります。

本館の「元禄の湯」は昭和5年建築、大正ロマネスク様式を用いた当時のままの湯船です。源泉62℃、無色透明のナトリウム・カルシウム塩化物・硫酸塩温泉です。

 

 


2012/08
14

秘湯めぐり2 乳頭温泉「鶴の湯」
秘湯めぐり

これまで乳頭温泉は「鶴の湯」をはじめ、「黒湯温泉」「妙乃湯」「孫六温湯」「大釜温泉」等、何度か日帰り入浴はしましたが、いつも満室で宿泊できませんでした。今回、鶴の湯に運よく空室がありました。

鶴の湯は乳頭温泉でも超人気の温泉ですが、2010年にイ・ビョンホンとキム・テヒ主演の韓国ドラマ「IRIS-アイリス」が撮影されました。雪の中の叙情的な映像は印象的でしたが、温泉入口にその時のポスターがありました。

部屋は本陣と1,2,3号館がありますが、予約は人気のランプ、部屋食、トイレ付きの本陣から埋まっていくそうです。早くチェックインしてのんびりオリンピック中継を見ようと思っていましたが、ここにはテレビがありません。時計もありません。とっぷり湯治です。

食事は山の幸を中心としたヘルシーなメニューですが、十分な量です。

 

 

風呂は黒湯と白湯それぞれ内湯と露天風呂がありますが、宿の方の話では黒湯は身体を温める湯、白湯は身体を冷やす湯ということでした。まずは鶴の湯のポスターに使ってある白湯の混浴露天に入りました。白湯は含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素泉(硫化水素型)、黒湯はナトリウム塩化物・炭酸水素泉。いずれも乳白色の濁り湯です。

 

 


2012/08
11

秘湯めぐり1 姥湯温泉「桝形屋」
秘湯めぐり

姥湯温泉「桝形屋」は「日本秘湯を守る会」のパンフレットの表紙を飾るような秘湯中の秘湯です。福島県境国道13号線南の板谷駅から14kmの距離ですが、車で50分もかかります。車が1台しか通れない坂道の連続で、対向車には細心の注意が必要です。途中1ケ所山崩れがあり、少しハンドルを誤れば谷に落ちるほどの道幅です。やっと滑川温泉「福島屋」に着いてもここからがすごい。桝形屋はここからさらに上へ4km先ですが、有名な?スイッチバックして登らなければならないヘヤピンカーブがあります。雪でなく雨でもスリップしそうです。宿の営業が5月連休前から11月始めまでというのはうなずけます。やっとの思いで駐車場に到着。(ここまで対向車は5台。)宿まではさらに吊り橋を渡って坂道を歩くこと3分。重い荷物はリフトを使って上げてもらいます。

 

木造2階建13室(全室ウオシュレット付きトイレ)、1泊13,800円。夕食はお膳に乗らないほど多く、中でも鯉の甘露煮は絶品です。泉質は白濁の単純性硫黄泉です。源泉は51℃で、木の桶を通し湯温を下げ、かけ流しです。

4時。誰もいない夜明けの露天風呂は最高です。湯船に浸かり空を仰げば、まだ明けの明星やいくつかの星が残り、西の空には十六夜の月が山の稜線にかかっています。四方が山に囲まれているため、まるでプラネタリウムを見るようです。神々しい朝の到来を独り占めしました。正に至福の時。苦労して登って来る価値は十分ありました。