佐桑農園（サクワノウエン）

なでしこリーグの湯郷ベルとＩＮＡＣ神戸の試合が美作サッカーラグビー場であったので観戦に行きました。併設されている駐車場は満車。無料シャトルバスが運行されている県民局も満車。九州、神戸、大阪、島根、鳥取ナンバー等の車であふれ、仕方なく路上駐車にしました。ガードマンの話では７時にはグランド横の駐車場は一杯だったそうです。これまでも何度か観戦に行きましたが、これほどの人出は初めてです。ＴＶの中継車も来ていました。

スタンドに着くと試合は始まっており、ベルは１点リードされていました。しばらくして大野のシュートで２点差になりました。それでも１対１のシュートを福元の好セーブで止めたり、前半終了間際の松岡のゴールで前半は盛り上がって終わりました。

後半は完全にＩＮＡCペース。神戸がずっとボールを支配しています。それにしても大野の突破力はすごい。とにかく速い。湯郷のバック陣は大野のスピードに付いていけません。また御大の沢も元気。川澄も右からうまく切り込み、攻撃を組み立てていました。またバックの近賀の守備も完璧でした。スター選手ぞろいの神戸の活躍の前に、宮間が目立ちません。チャンスは何度かありましたが、この後、決定的な２点を入れられ、１－４で敗れました。ひょっとして引き分けぐらいにはと思って見に行きましたが、実力差を認めざるを得ませんでした。最後には大粒の雨が落ちてきてみんなバタバタと家路を急ぎました。

瀬戸ジャイアンツを購入して下さった青森県のOさんから、お手紙をいただきました。
振込確認の続きにうれしい、温かい文が添えられていました。食の細くなったお母様が
「おいしい、おいしい。」
と、楽しみながら食べてくださったとか。
今年は完売の記事をご覧になって、残念！！来年もよろしく。
「来年も食べるために母に生きているようにと言っています。」
胸が熱くなりました。
私たちの作る葡萄をこんなに温かく食して下さっていることに感謝です。

秋の収穫も終わり、よしこれから紅葉の北アルプスに！と山小屋を予約し、準備を進めていたところ、急に今日から来年の３月までサラリーマン生活を送ることになりました。ネクタイもカッタ―シャツも退職時に捨ててしまったのですが・・・。長いブランクのために全く浦島太郎状態です。周りの人に迷惑をかけそうで心配です。

そういうことでこれからは農作業や趣味の時間が土日に限られます。少し忙しくなると思うので、このブログもペースダウンします。

今年は減反作物として水田に２０アールほど黒豆を作っています。種は丹波産ですが、１２月に「作州黒」として出荷します。美作地方は黒豆の生産高が全国一です。今年はこの田んぼに堆肥を２トン車で２杯入れたので、立派な豆になりました。根の張りもよく、両手でもなかなか抜けません。根には根粒の球がたくさん付いています。また今年は３粒入りのサヤも見られました。

あまりにもたくさんの豆がついていたのでこの豆の木？の豆の数を数えてみました。するとなんと２３３個！！たった１粒の種から２３３個の豆ができていました。

手前の黒い玉が種となった丹波黒の豆です。　１個　⇒　２３３個

この黒豆が今、枝豆として食べ頃となりました。周りの黒豆畑は枝豆用として出荷の忙しい時期を迎えていますが、我が家は家庭で食べるだけです。大豆の枝豆とちがって黒豆の枝豆は甘味があり、抜群に美味しいです。食べ始めたら止まりません。秋の夜長は枝豆とビール、寒くなってもやっぱりスーパードライです！

寒露とはいえ夏の空です。Ｔシャツでも汗が噴き出てきます。２日間に渡り、ぶどう畑にモミ殻と堆肥を入れました。モミ殻は近所からもらってきたものです。トップカーに乗せ、ぶどうの木の周辺に撒きました。

堆肥は奈義の堆肥センターから２トン車で２杯持ってきてもらいました。完熟堆肥なので１車が８０００円します。それをユンボでトップカーに積み、ぶどう畑に運んでスコップで撒きます。有機物がたくさん入ったぶどうはとても甘いです。

知人のＫさんは津山の大手町で「Ｃaｍpanule」(キャンパヌール）というフランス料理店をされていますが、佐桑農園のブルーベリ－やぶどうをよく使って下さっています。オーナーでシェフのＫさんはフランスに料理の修業に行かれただけあって、素材を見事に生かしたアレンジをされます。今回はピオーネを届けたところ「バジルとスパーリングワインと和えてフォワグラやオマール海老に添えてお客様にも好評です。」といった返事をもらいました。高価なフォアグラやオマール海老と同じ皿の上にのせてもらっているかと思うと何だか嬉しいような申し訳ないような気分です。

キャンパヌールとはフランス語で「桔梗」という意味です。（ちなみに桔梗の花言葉は優しいあたたかさ、信頼だそうです）今年は奇しくも静岡市の老舗和菓子店「桔梗屋」さんが佐桑農園の瀬戸ジャイアンツを和菓子に使って下さっています。津山と静岡、洋と和になりますが、あまりにも偶然の「桔梗つながり」に驚いています。

今年８周年を迎えるキャンパヌールは誰でも気軽に入れるおシャレで可愛いお店です。本場フランス仕込みの本格的な料理が並びます。

現代フランス料理・キャンパヌール
http://www.campanule.net/
〒708-0023
津山市大手町2-5
TEL＆FAX.0868-24-0677

ぶどうが終り、稲刈りとモミ擦りをしました。我が家のコンバインは２０年前の旧型なのでいつ壊れるかわかりません。買えば３百～４百万はするので無理をさせないよう慎重に稲を刈りました。

このコンバインは煙突でモミを排出するタイプではなく、籾袋に集めます。それを持ち帰り、乾燥機に入れて灯油を焚いて一晩乾燥します。これまで乾燥機の乾燥容量は２５俵でしたが、今年はもう１０俵入るよう２ｍ高く増設しました。

岡山から弟家族が手伝いに帰ってくれ、籾すりをしました。今年、購入したモミ擦り機は流石にスピードが速いです。７時３０分に始めて２時３０分には終わりました。

今年は豊作と聞いていましたが、我が家も１反あたり１０．５俵、畝俵以上の成績でした。米穀業者が１俵１．５万円（きぬむすめ）で買い取ってくれましたが、このお金では新調した籾擦り機、増設した乾燥機、３相に増幅した電気設備、そして肥料代を払うにははるかに足りません。これでは全く何のために米を作っているのかわかりません。減反６反もこたえます。

１０月６日、７日は金時祭りです。

勝央町は坂田金時の終焉の地として毎年この時期に歌手やお笑いの人を招いて金時祭りをしています。夜には花火が打つ上がります。初日の６日はノースビレッジの芝生の広場を会場に、地元の人による歌やダンスがありました。１０時には駐車場はほぼ満車、これほどの賑わいは最近、見たことがありません。

芝生の広場では家族連れでダンスやバンド演奏などを楽しんでいました。屋台も出ていました。

この人出をあてにして最後のぶどうを出荷しました。瀬戸ジャイアンツを２０房ほどを一房売りにして出しました。価格は５００円～１０００円です。売店もこの日ばかりはかなりの混みようでした。

昼過ぎには全部売れ、店の方から追加をしてほしいとの連絡がありましたが、残念ながらもうありません。これですべて完売です。

体育の日の３連休を待たず、今年度のぶどう販売が終了しました。当園に直接買いに来て下さる常連のお客様や直売所での販売、そして今年から始めたネット販売ですべて完売しました。今年も農協への出荷はゼロになってしまいました。お買い求めいただきました皆様方、本当にありがとうございました。

ネット販売はシーズン後半から順調に増えてきました。遠くは青森県からの注文もありました。ネットの力は大きいです。新品種のシャインマスカットも知名度を心配していましたが、これも後半から「あの美味しいぶどうはありませんか？」というマニアのお客様が増え、最後は予約に対応できませんでした。また再注文をして下さるお客様が多かったのも今年の特徴でした。

来年度も品質と信用を大切にし、ぶどう作りに努めて参ります。来シーズンもどうかよろしくお願いいたします。