佐桑農園（サクワノウエン）

９月中旬のシャインマスカットの糖度は２０度以上にもなります。糖度２０度といってもピンとこないので、他の果物の糖度と比較してみます。ＩＮの「ショクライフ栄養士豆知識」によると、一口に甘いと言っても糖度にはずいぶん違いがあるようです。

イチゴ　　　１３度　　　　　　　リンゴ　　　１４度

梨　　　　　１２度　　　　　　　スイカ　　　１１度

メロン　　　１４度　　　　　　　桃　　　　　１３度

柑橘類　　　１０度　　　　　　　柿　　　　　１６度

糖度が高ければ美味しいという訳ではありませんが、ぶどうの糖度は果物の中で群を抜いています。ピオーネ、オーロラブラック、藤稔の出荷基準は糖度１６度以上です。シャインはさらに高くて１８度。このシャインが９月中旬になると２０度以上となり、糖度計では測定不能になります。

糖度計（ガラス面に果肉をこすりつけ、目盛を読む）

ぶどうの美味しさは甘味（ショ糖）に加え、ほどよい酸味が必要ですが、私の味覚ではシャインはどんなに甘くてもしつこくありません。シャインはいくらでも食べられる爽やかな甘さのぶどうです。新品種のため、まだ馴染みの薄いぶどうですが、今年ぜひご試食頂けたらと思います。

（「ショクライフ」には載っていなかったのですが、どうやらバナナが糖度が２０～２２度らしいです。シャインとバナナのどちらかが果物チャンピオンのようです。）

ここでＰＲ．当園には植えて３年目と４年目のシャインの木が６本 ありますが、３年目の木のシャインは糖度が１８度を越え、もうすぐ出荷できるようになりました。４年目の木に比べると房の大きさがやや小さく、房数も少ないため早く熟したよ うです。これは家庭用として販売します。４年目の木の房はかなり重量感もあり、充実した房になっています。シャインマスカットを今年度の当園の主力商品にしたいと思っています。

シャインマスカット　近日、販売開始！

台風が来るので畑のスイカを全部収穫しました。去年、軽トラ４杯のバーク堆肥を入れたので、大豊作でした。スイカの数も多いし、玉もでかい。今年はとても暑かったので糖度が高く、８月上旬から食べることができました。農作業で汗をかいた後の水分補給にはスイカはもってこいでした。１日平均１個は食べていました。露天風呂にも持って行きました。

このスイカはぶどうを買いに来て下さる方に差し上げていましたが、まだ半分以上、残っています。これからもお客様に持って帰ってもらおうと思っています。

今年のジャンボＮｏ，１のスイカ

今年、大人気のラグビーボール型のスイカ

真っ黒いブラックボンバーは爆弾のように見えます。

スイカを植えていた畑はこの後、バーク堆肥を入れて白菜、大根を植えます。

これまで露天風呂前には石のテーブルがありましたが、使い勝手が悪いので木の机を作ることにしました。脚は栗の倒木です。チェンソーで山から切ってきました。天板は津山銘木センターで買ってきていた古い板です。天板は風雨にさらされ朽ちていたので電気カンナをかけました。まず穴を掘り、脚となる栗の古木を入れました。レベル調整は栗の木をチャンソーで削って水平にします。最後に天板を固定して出来上がり、半日がかりの作業でした。

チェンソーで頭を削ってレベルを水平に　　　電気カンナで天板の表面を削る

同時に流し部分に「す板」とベンチ作りました。これで座って身体を洗えます。

す板　　　　　　　　　　　　　　　　ベンチと腰かけ

湯上りのいっぱいは勿論アサヒドライ

この４，５日、気温が下がり、太陽熱温水器での湯温は４０℃です。今なら何とかこの温度で入浴できますが、涼しくなると加温が必要です。次の工事はドラム缶風呂です。ドラム缶で湧かしたお湯を露天風呂に入れる装置を作ろうと思っています。

ぶどうの収穫が始まってまだ１週間がたたないというのに「藤稔」が注文に追いつかなくなりました。毎年の常連の方やご予約の方が今年は特に多く、よく熟した樹から収穫していましたが、現在、特選贈答用として販売できるぶどうがなくなりました。あと、１週間もすれば他の樹も完熟し、出荷できるようになるのですが、この１週間、藤稔の収穫を休みます。誠に申し訳ありません。

＊美作市の道の駅「彩菜茶屋」と勝央町のノースビレッジに１ｋｇ箱（２個入り）を何個かずつ置いていましたが、これもすぐ完売でした。

今年は黒系のぶどうはこの夏の猛暑のため、１週間ほど色つきが遅れています。ピオーネ、オーロラブラックも本格的出荷は９月１０日頃になると思います。

特選贈答用

たくさんの方からお求めいただいている「藤稔」ですが、自信の持てる「特産贈答用」のぶどうになるまで、今しばらく収穫を休止いたします。申訳ありません。

米づくりもできるだけ農薬を減らそうとした結果、ヒエが生えてしまいました。ぶどうの作業に追われてヒエ抜きが半分ほどしかできなかったため、稲の上に顔を出しています。

今朝は、５時３０分頃からヘリコプターによる農薬（ウンカ）の散布がありました。2反程の田んぼなら3往復、1分もかかりません。周囲に薬剤が飛び散るので効率はよくありませんが、とにかく早い。以前は2人組で背中に動力噴霧器を背負い、田んぼの畔を歩いたものですが。費用は薬剤込みで１反が3200円です。

稲より背が高くなったヒエ

下の男性がコントローラー動かし、ヘリコプターを操縦

毎日、藤稔の出荷に追われています。ご予約をいただいていた方には長らくお待たせいたしましてすみませんでした。

藤稔は皮離れが良く、ジューシーなため、とてもマニアの方が多いぶどうです。ぶどうの中で粒が最大で、５００円玉が１円玉に見えるほど大粒になります。

箱詰め（２ｋｇ箱）してみると、どの箱も中身だけで２，５ｋｇ以上、中には３ｋｇ近くになってしまいます。ずいぶんお得だと思います。暑い日が続いているので色付きはやや遅れていますが、糖度は１６度以上で甘くなっています。わざわざ当園に買いに来て下さるお客様も多く、9月中旬待たず終了しそうな勢いです。

生食だけでなく、また今年も静岡の老舗の和菓子屋さん、津山のフランス料理店さんからもご注文を頂いています。どのように姿をかえてお菓子や料理に変身するのか楽しみです。

プレミアぶどうのシャインマスカットも出荷予定が早まっています。糖度が上がってきており、9月１０日前後には出荷できそうです。シャインの特徴はどんなに甘くてもしつこさがありません。いくらでも食べられるため、このぶどうにはまってしまう人が多いです。3日前、岡山市のあるスーパーで贈答用の箱に入れられて販売されているシャインを見ました。１房売りですがその値段を見てびっくり、なんと１房が３９８０円です。いくら加温ハウスのものと言ってもとても高額です。その隣りの瀬戸ジャイアンツ（桃太郎）も1房が２９８０円です。軸は日にちがたち、干からびて茶色になっていました。9月中旬になるとこの価格も下がると思いますが、これはちょっと・・。当園では２ｋｇ箱家庭用はシャインも瀬戸も4～５房入って３０００円です。ＰＲになってしまいました。

左の瀬戸ジャイアンツが2980円、右のシャインが３９８０円

昨日、吉野コミュニティーでぶどう栽培農家対象に熊対策学習会がありました。

熊がぶどうの圃場に姿を現して１０日が経とうとしていますが、被害に遭ったのは美作市・勝央町の3園です。場所はクリーンセンター（ゴミ処理場）が建設されている近くの美作市河内と勝央町豊久田の圃場です。防獣ネットを破って侵入し、ぶどうを食べています。

ツキノワグマは絶滅危惧種ですが、県内に１３０頭前後が生息ているそうです。今回は人間の生活圏に執着する個体として、捕獲し殺処分されるということです。現在、２ケ所にハチミツをエサにしたバレルトラップという罠をしかけていると話されました。熊対策としては電気柵が有効だそうですが、今年は補助金が底をついたので、設置する場合は個人負担となります。電線は下から２０ｃｍ、２５ｃｍ、３０ｃｍの高さに設置すれば、熊の鼻が感電し、ビリッときた熊は二度と近寄らないとのことでした。

後半は熊の鈴つくりです。鈴を腰に付けるために皮紐を編む作業でしたが、見本の通りには行きませんでした。これは山登りにも使えます。

材料は鈴、皮ひも2本、クリップ　　　　　　先生が編んだ立派な見本の組ヒモ

私が編んだ散々な組ヒモ

天変地異、この夏は記録にない猛暑、豪雨でしたが、ここ数日は処暑が過ぎたと言うのに梅雨末期のような湿度の高さです。何か自然がおかしくなっています。それと関係があるかどうかはわかりませんが、８月にして熊の出没です。去年は柿の実が熟す１０月に出没情報がありましたが、今年はどうして夏から？・・。防獣ネットを破り、ぶどう園に入り、一晩のうちに３０房ほど食べたそうです。当園から１ｋｍほど東にあるぶどう園です。同じ熊だと思いますが、ここ１週間、ずっと現れています。一度味を覚えるとまた現れるようです。

それにしても今年はカラスに始まり、ヒヨドリ、そしてシカと当園でも被害が続きましたが、とうとう熊の対策を考えなければならなくなりました。電柵が必要です。正戸農園さんのＨＰを見せてもらいましたが、それはひどいものです。ネットに穴が開けられ、ぶどうの樹に３本の爪跡が残こされています。こうなればカラスぐらいは可愛いものかもしれません。幸い、人的被害はまだありませんが、深刻な問題です。明日、ＪＡ主催の「熊被害の説明会」があるそうですが、抜本的な対策を望みます。野生動物との共生はなかなか難しくなってきています。クマモンは可愛いのですが・・・。

昨日、直売所のテントを立てに行きました。場所は津山市杉宮（Ｒ５３線沿い）勝北スポーツセンター入口です。津山市の建設業者さんの土地ですが、お借りして１４，５年前からここで販売させてもらっています。

今年は手書きの商品札をベタベタ貼りました。大筆で半紙に書いたものをラミネートしたものです。ヨシズも半分、新調しました。

テントを立てていると早速、「藤稔は有りますか？」とお客さんが来られました。「２６日からになります。」とお答えすると、「それではまた来ます。」とのことでした。この近くの会社にお勤めだそうで、毎年、ここで買って下さっている常連様でした。

今年の出荷がいよいよ始まりました。ぶどうの品種はブラックビートです。鮮やかな黒色で、爽やかな味がします。このぶどうはほとんどの方が、ご存知ないと思います。新品種で当園では３年前に植栽し、今年から出荷できるようになりました。（来年度から本格出荷です）　まだ樹が若いので房も粒もやや小ぶりです。そのため写真のように１ｋｇ箱に２房を詰め、湯郷温泉「季譜の里」「美春閣」、勝央ファーマーズ（ノースビレッジ）、美作市道の駅「彩菜市場」で販売します。１箱１，２００円、今年だけの限定価格です。

ブラックビート１ｋｇ箱２房入り　１，２００円

また家庭用ファミリーパック（２．３ｋｇ２，２００円）は電話、インターネットにてご注文を伺っております。

（☎　０８６８－３８－３８９６）

尚、藤稔は２6日（月）より、販売を開始いたします。