佐桑農園（サクワノウエン）

オーロラブラックの名前を知っている人はかなりの「ぶどう通（つう）」です。

と言うのもこのぶどうは岡山県農林水産総合センターが平成１５年、

着色不良のピオーネに代わるものをと独自に開発した岡山県のオリジナル品種だからです。

他県ではまず見られない超レアなぶどうです。（県内の栽培面積わずか８１ha）

このぶどうの特徴は次の３点。

①肉質が締まっている（噛みごたえがある）

②脱粒しにくい（日持ちがよく、長距離輸送にむく）

③成熟が早い（ピオーネより１週間程度）

プリプリで、皮は少し剥きにくいですが、果肉の締まりはよく、噛みごたえ満点です。

市場では皮がはがれにくいことを逆に

「皮ごとたべられる」とセールスポイントとして売り出しています。

脱粒しにくいところから首都圏や海外へ向けて販路を拡大しているそうです。

糖度は１７～１８度でピオーネや藤稔とほぼ同じ。

紫黒色で綺麗な球形をしており、ピオーネより少し大粒です。

岡山県主催のオーロラブラック研修会が赤磐市の農林水産総合センターでありました。

前半は栽培のポイントと販売状況の説明、後半はほ場での視察でした。

オーロラブラックの課題も着色です。

名前にブラックがついていますが、なかなか真っ黒なぶどうになりません。

普及所の指導もあって、今年は房を小さくし、１間（３ｍ）に付ける房もぐっと減らしました。

今年は去年より着色は良好ですが、

今日、農林水産総合センターのオーロラを見てビックリ。

気持ちいいほど真っ黒です。

説明を聞いて納得しました。

これまでは食べ応えのある大粒を目指していましたが

大粒にすることは、着色不良（黒くならない）ということです。

大粒にしないための栽培技術とは、

まずジベのタイミングと１発処理。

開花日、４日後、１週間後のジベ処理のオーロラの写真を見せてもらいましたが

差が歴然！

開花日ぴったしにジベ処理をしたオーロラは真っ黒、

４日後、１週間後と日が経つにつれて色付きが悪くなっていました。

またジベは１発処理が効果的だそうです。

開花前に２００ＰＰＭのマイシンをした後、

ジベレリン２５ＰＰＭ＋フルメット１０ＰＰＭの１発処理が効果的だそうです。

大粒にしないもう一つの栽培技術とは

開花後、副梢が伸びても過度に摘心をしないということです。

特に先端部の伸長は放任。

ジベ処理後は軟化まで副梢をつつかないのはどのぶどうも同じですが、

ついつい鬱陶しくて、ハサミを入れてしまいました。

栄養を枝先に抜かせることが大切で、先を摘心してしまうと栄養が粒に回り

特にオーロラは大粒のぶどうになってしまうということです。

今日は大いに納得です。

ピオーネ、井川６８２号を交配してできた品種。

果肉が柔らかく、ジューシーで適度な酸味と甘さが口の中いっぱいに広がります。

よく熟すとピオーネより甘くなります。

皮ばなれが良く、ツルっと皮がむけとても食べやすいぶどうです。

「藤稔マニア」の方から毎年、たくさんご注文を頂いています。

粒の大きさは世界一だそうです。

大きいものだと、１粒の実の大きさがゴルフボール程度になります。

収穫はピオーネより１週間程、早く、本園は６本栽培しています。

約５００房ほどありますが、昨年は１週間で売り切れました。

９月２６日、収穫開始です。

他の品種とのセット商品として５０房程は残しますが、

藤稔単独でお求めの方は早めにお申込み下さい。

。

７月３１日から田舎ぐらし体験をしていた小４Ｒｉｇｈｔが明日、東京に帰ります。

今日が最後の一日なのでお別れピザパーティをしました。

今日はＲｉｇｈｔが一人でマッチをつけて火をおこしました。

マッチ１０本程で紙に火をつけることができました。

小さな枯れ枝をくべて、炎を大きくします。

全体に火が回ってきたのでマキを投入。

およそ３０分程、窯を焼きました。

次は生地を伸ばして具材を乗せます。

前回は市販のピザ生地を使ったので楽勝でしたが、

生地がうまく伸びません。

なかなか円形にするのが難しいです。

今日の具材はトマト、ベーコン、パイナップル、ブルーベリー、チーズです。

１枚目をピールに乗せて焼き床に移しましたが

ぐちゃぐちゃになってしまいました。

２枚目はアルミホイールの上に生地を乗せてみました。

これはうまく焼き床に移せたのですが、

食べる時にアルミホイールがひっついて失敗。

３枚目は窯の温度が下がってしまい、５分待っても焼けないので

台所のオーブンで焼きました（反則）。

今回で２回目のピザ焼きでしたが失敗。

その原因はピザ生地作りが遅れて

火力が落ちてしまってから焼いたことです。

５分待ってもカリカリになりませんでした。

まあそうは言っても（形は悪くても）

焼きたてというだけで美味しかったです。

＜おまけ＞　水ロケット…２リットルペットボトルが３０ｍの高さまで、ドッカーン！

ＰＲトップバッターは新品種の「ブラックビート」。

当園で一番最初に収穫できるぶどうです。

温暖化のため、近年、黒系（ピオーネ等）のぶどうの着色不良（黒くならない）が

問題になっていますが、それを解消するため

ピオーネと藤稔を交配させてできた新品種です。

その名の通り、気持ちがいいほど真っ黒なぶどうです。

両方の親のよいところを引き継いでいます。

糖度１７度、ジューシーでピオーネほど甘ったるくなく、爽やかな味です。

本園では苗業者さん（岡山農園）の勧めもあって、

５年前に４本植えました。

成木となり、自慢ができる房になりました。

去年は新品種のため、知名度の低さを心配しましたが、

「もう一度食べたい」と再注文が相次ぎ、早々と完売しました。

房数を調べたら、今年は全部で約２３０房です。

現在、そのうち半分ほど予約が入っています。

糖度も１７度、とても美味しくなっています。

台風１５，１６号の様子を待って、８月２５日頃から出荷を始める予定です。

田舎では正月やお盆は仕事を休むものとし、

わざわざこの期間に仕事をするのを「節句倒し」と言います。

そういうことで３日間、ぶどうは完全休業し、

今日、久しぶりにぶどう畑に熟れ具合を確認しに行きました。

ピオーネ　　　　　　　　　　　　　　　　藤　　稔

ブラックビート　　　　　　　　　　　　オーロラブラック

シャインマスカット　　　　　　　　　　瀬戸ジャイアンツ

袋を開けるとどれも予想以上に色づきがよく、プリプリしています。

４月５月時の成長の早さが、色づきも早めているようです。

瀬戸ジャイアンツの生理障害もあまり見られず、安心しました。

特選贈答用は５０箱としていましたが、増やせる見込みです。

早い品種の糖度を計りました。

オーロラ１５度、藤稔１５．５度、ブラックビート１６度、シャイン１５度。

シャインは甘いのですが、糖度は意外にも１５度でした。

酸が少ない品種です。

ブラックビートはもう出荷可能な状態ですが、もう１週間ほど待とうと思います。

藤稔も同時に販売開始をいたします。

秋野菜を植える準備があるので

ツル上げをしていなかったスイカですが

全部、取り上げることにしました。

たい肥をたっぷり入れたので、スイカ以上に雑草が茂っています。

長靴をはいて雑草を足で倒しながらスイカを探します。

足に固いもの？があたれば、スイカです。

雑草が生い茂っていて良かったことが一つ。

去年はカラスの攻撃がすごかったのですが

今年は「かくれんぼ」をしていて全部、助かりました。

カラスのクチバシでつつかれた傷跡

ブラックボンバー等、黒系のスイカが良い出来栄えでした

ちょっと未熟で小さいスイカの使い道。

それはＲｉｇｈｔのスイカ割り。

へっぴり腰ですが、木刀で見事、「お面！」

今日は朝一番、雨の降る前にお墓参りをしました。

お盆の３日間は位牌を仏壇から出し、奥の間の祭壇に飾り、先祖を迎えます。

１３日は迎え団子を作り、仏壇の前に果物をお供えし、

牛と馬を夏野菜で作ります。

Ｒｉｇｈｔはおじいさんに教わり、

ナスとキュウリで牛と馬を作りました。

足と角は割り箸、しっぽはトウモロコシの毛です。

果物はブラックビート。

糖度を計ったら１７度ありましたが、酸抜けがもう少しの感じです。

２０日前後には出荷できるかもしれません。

ブラックビート

お昼はおばさんと迎え団子の代わりにおはぎ作り。

Ｒｉｇｈｔは自分が作ったおはぎを食べました。

Ｒｉｇｈｔ作　　　　　　　　　　　　　　　　　　おばちゃん作

鉄道には全く興味がない自分ですが、テッチャンの小４Ｒｉｇｈｔとコンベックス岡山で開催

される西日本最大と言われる鉄道博に行ってきました。

広い会場は小さい子どもを連れた家族でいっぱいでした。

少しは期待して行ったのですが、還暦越えのジッチャン、バッチャンには・・・・。

鉄道ジオラマ、持参したおもちゃを走らすことのできるコーナー、乗車できるミニ車両等があ

りましたが、タイトルの「おもちゃ博」の通りで、幼児対象のイベントでした。

見渡すと幼児を連れた若夫婦、祖父母、小学生は低学年までのようでした。

鉄道関係の展示は会場の半分ほどで、あとはグッズ売り場や飲食コーナーでした。

テッチャンでなくてもガッカリ。

入場料が５００円くらいなら、まだ納得もしますが、この内容で当日券大人１３００円、子ど

も１０００円は高過ぎます。

２時間もかけてやってきたのに、見学は１０分程、残りは飲食コーナーで笠岡ラーメンを食べ

ていました。

１６００万年前の貝化石がたくさん採集される奈義町ビカリアミュージアムに行きました。

我が家から車で7分の距離です。

まずは館内の展示物を見学した後、１０分間のＤＶＤを見ました。

その後、岩石ハンマーを借りて、駐車場横の採集場で、化石掘りです。

ここには近くの露頭を崩し、ダンプで運ばれてきた泥岩が野積みされています。

昨日、運ばれてきたばかりということで、超ラッキーでした。

通常は泥岩の固まりをハンマーでたたき壊して化石を見つけるのですが

今日は泥岩の山を崩すと、泥の中からビカリアが見つかります。

角は折れているものばかりですが、今日は掘ればいくらでも出てきました。

暑くなってきたので３０分終了。

いっぱいになったナイロン袋を化石鑑定所に持って行きました。

鑑定員の方がひとつひとつ化石の名前を教えて下さりました。

持ち帰りが許されるのは１種類につき１つです。

たくさん採集した分は見つけることができなかった人のために、とっておくそうです。

クリーニング、木工ボンドによるコーティングの仕方も丁寧に指導してもらいました。

早速、家に持ち帰り、

教えてもらったようにつまようじと歯ブラシでクリーニングをしました。

水性ボンドを水で薄め、表面をコーディングしました。

その石塊にボンドでビカリアや小さい貝を張り付けました。

これで夏休みの宿題（自由研究？）が一つできました。

「ネットを見て来ました」と

寝屋川の方がぶどうの注文の来られました。

美咲町に用事があるついでに立ち寄って下さったそうです。

また昼前には家族連れで大阪のＫさんが去年に続いて来園。

（お子さん２人が裏山ガーデンの露天風呂に入られました。）

毎年、このように阪神方面から何組か突然、来園される方があります。

こんな、ド田舎の農園に、本当にありがたいことです。

その度に思うのが、

「どうやって佐桑農園のＨＰを見つけて下さったか？」という疑問です。

今日のＴさんに聞くと

「瀬戸ジャイアンツ、直売所」と打ち込んで検索したら

当園にアクセスできたそうです。

一昨日、ネットでシャインをお求め頂いたＳさんは

「シャインマスカット、岡山県、農園で検索したら１ページ目に出ましたよ。」

と言われました。

おかげ様で毎年、農協に出荷をする前に、完売しています。

直売とネット販売で、ぶどうの最盛期には販売を終了しています。

地元の方は地理にも詳しいのですが、

県外の方は特に目印になるようなものもなく、わかりにくいので

去年、「佐桑農園」の看板を作りました。

今年は出足が早いので、去年より半月早く設置することにしました。

ピオーネ、藤稔の特選贈答用の価格は消費税が導入されても

ここ１０数年、価格据え置き。

打倒、消費税！　目指せ、安価高品質良品！で努力します。