- 2013/07
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雲上の散策「大雪山縦走」(黒岳~北海岳~白雲岳~赤岳~銀泉台)
名山旅歩記
一昨年に続いての大雪山縦走です。前回は黒岳石室に泊まり、旭岳への縦走コースでしたが、今回は日程の都合で黒岳~銀泉台の日帰りコースです。高山植物いっぱいの日本一の雲上散策でした。
2013年7月19日(金)
層雲峡ロープェー—–リフト——黒岳登山口——-黒岳——黒岳石室——
6:00 6:20 6:30 7:40 8:00
—-北海岳——白雲分岐——–赤岳——コマクサ平———-銀泉台
9:45 10:50 11:30 12:40 13:50
温泉街のセブンイレブンで食料を仕入れ、層雲峡ロープェー駐車場で車中泊。
5時起床、身支度を整えてロープェー乗り場へ。階段を上がると、もう10人余りの登山者がベンチに座っていた。チケット売り場が開いたのは始発便の15分前。片道 チケット(1000円)を購入し、列に並ぶ。6時始発のゴンドラはほぼ満員(定員は100人)。自分もそうだが、ほとんどがシルバー世代。
登り始めは雲に覆わ れていたが終着駅付近で雲が切れ、一瞬のうちに青空が現れた。ゴンドラの乗客から一斉に「オオウ!」と歓声が上がる。下界は曇っていても山の上は別世界。正に雲上の世界。
終着駅から5分ほど歩いてペア―リフト乗り 場へ。リフト(片道600円)は5分ほどで黒岳登山口に到着。
6時30分いよいよ登山開始。この登山道はよく整備されており、黒岳山頂まで一気に登ることができる。空は澄み渡り、途中のまねきネコ岩も良く見える。本当に山の上の空の蒼さというのは独特。(紫外線は強いだろうなあ)
7時40分、黒岳山頂に先頭で到着。(始発のゴンドラの中はほとんどシルバー世代なので自慢にならないが、自分としては頑張った)
足元には高山植物、目の先には大雪の大パノラマが広がる黒岳山頂。桂月岳、北鎮岳にも雲がない。見渡す限り大雪山の大パノラマが広がる。1時間10分の頑張りで、これだけ素晴らしい絶景を手にできる所は他にない。ここから先のコースは私の中ではBEST1。
北鎮岳の中腹には「白鳥の雪渓」と「千鳥の雪渓」が見られる。
石室までの20分の下り階段の両脇も高山植物でいっぱい。名前の通り「美ヶ原」。石室でお土産の手ぬぐいを買う。
そこから先も誰一人いない。大雪山独り占めの贅沢。高度差のない、なだらかな登山道が続く。今回の登山は今までで一番早い時期なので、花は今が盛りで、残雪も多い。
赤石川の水量も多い。雪渓の隙間から吹き上がって来る風が気持ち良い。全くハイキング気分で歩く。
クジャク岩の下はこれまた見事なお花畑。エゾコザクラ、イワブクロ、イワブクロ・・・。
9時45分、北海岳。ベンチに座っていたフランスからの留学生から砂糖菓子の「かりんと」をもらう。日本語はたどたどしいが慶応大学3回生だそうで、これから白雲岳に向かうとのこと。
北海岳からは花の数は減ったが高度差のない山道。
11時、白雲分岐。ここで昼食休憩。赤岳まであと2Km。
11時15分、10年ぶりの赤岳。
北鎮へ続くパノラマの景色と別れを告げ、コマクサ平へ急ぐ。コマクサ平はその名のとおり、可憐なコマクサが今を盛りに咲いていた。ここには銀泉台から登ってきたバスツアーの人達でいっぱいだった。かなり高齢と思われる方もいた。元気が一番。
ここから銀泉台までの5つの雪渓はアイゼンは必要ないが、広くて長い。何度か銀泉台から登ったことがあるが、これほど大きな雪渓は初めて。雪渓のあるおかげで最短距離を歩くことができ、時間短縮になっている。斜度がきつい部分はスコップで階段がつくられており、安全に下ることができた。
銀泉台への登山道は雪解け水のため、チョロチョロと水が流れていて歩きにくかった。
13時50分、銀泉台。ほぼ予定通りに到着することができた。黒岳から銀泉台へ縦走する人のために、15時30分の黒岳行きのバスがある。
銀泉台の登山口には昔、「銀泉台ヒュッテ」があった。手の届く所までやってくる可愛いシマリスがいた。家族で泊まったことがあったが、今は跡形もない。立派な登山事務所とトイレができていた。
登山口にある水場であるだけのペットボトルに大雪の水を詰め込んだ。林道を下り、層雲峡の「黒岳の湯」で汗を流す。体重計に乗ると今日の縦走で2kg減のダイエット。明日はいよいよニペソツ山へ。