昨日の季譜の里に続き、今日は湯郷温泉美春閣のお土産コナーにぶどうを置かせてもらい
ました。
美春閣はファミリー客の多い奥湯郷の湯宿です。
昨日と同じように藤稔とブラックビートを持っていきました。
昼前に電話があり、本園に突然の来訪者です。
それは季譜の里のお客様でした。
季譜の里に置かせてもらっているぶどうを見て、その生産者の本園を訪ねて下さったもの
です。
神戸からのお客様で、車３台でお出でになりました。
小さなお子様もおられ、収穫、箱詰めの様子を見てもらいました。
去年もこのように季譜の里のお客様がお出でになられましたが、生産者としてとてもうれ
しいことです。
季譜の里は「花を楽しむ、なごみの宿」として有名ですが、１０年近く「岡山県で一番
行ってみたい宿」NO.１になっている旅館です。
この純和風の格式ある老舗旅館に今年も佐桑農園のぶどうを置かせてもらいました。
部屋や帰りの車の中で気軽に食べることのできる「１房売り」が中心です。
今日、持って行ったのは藤稔とブラックビートです。
１房ずつ紙セロに包み、シールを張ったり、リボンをかけたり
見た目が可愛いようにドレスアップをしました。
上の写真は昨年度の展示風景です。
美作市に今年、オープンした素敵な農園があります。
ホームセンター「ナンバ」の近くの「晴美ファ―ム」です。
園主のTさんはこの春、定年退職をされ、夢だった農園生活をスタートされました。
先日、妻が「なかよし女子会」で晴美ファームさんのお自宅をお邪魔した時に、ピオー
ネ、サニードルチェ、シャインマスカットを頂いて帰りました。
ピオーネ、シャインの甘いこと。
そしてサニ―ドルチェの爽やかなこと。
3年目、4年目の若木が多いようですが、この他に
赤嶺、黄王、ロザリオビアンコ、オリエンタルスター、コトピーといった
本園には無いいろいろな新品種のぶどうを植えておられます。
サニードルチェ
園主のHさんはとても研究熱心な方で、地域とのつながりを大事にしながら、環境に優し
い農業を実践されています。
園内はきれいで、管理が行き届いています。
この夏は圃場の横をヒマワリロードにされました。
太陽に向かって咲く花は、足を止めた人の心を優しくさせてくれます。
晴美ファームさんのブログから借用させてもらいました
開園以来、ブログを毎日欠かさず更新されています。
いつも楽しみに読ませていただいています。
アクセス数も多いそうです。
「晴美ファーム」と打ち込むと、すぐアクセスできます。
今日から直売所がオープンです。
毎年、お願いしている売り子さんが今日は都合が悪いということで、園主の私が売り子を
することにしました。
まずは軽トラに乗せてきた２ｋｇ箱をカウンターに並べたり、PRポスターを張ったり、開
店準備です。
今日の商品はブラックビートと藤稔です。
8時準備完了。
ワクワク、ドキドキ、ソワソワ。
道路を行き来するのは通勤の車です。
日本原駐屯地の大型トラックが１０数台、西に向かって走っていきました。
車のサイドに「被災地支援」と書いてあります。
どうやら広島市の土砂災害の応援に行くようです。
思わず「がんばって」と、手を振りたい気持ちになりました。
３０分間、お客なし。
こういうことあろうかと、朝、収穫したばかりのぶどうをコンテナに入れて来たので、袋
から出し、きれいな紙セロに包み、箱詰め作業をしました。
これは家でしても、直売所でしても同じことなので、時間が有効に使えてよかったです。
作業場となった直売所
１０時を回る頃から、退屈しない程度にお客さんが来店されました。
「今年はオープンが遅かったなあ。」
「ここの藤稔は大きいなあ。」
「毎年、ここで買よおんで。」等々。
カウンターの２ｋｇ箱が売り切れたので、あわてて収穫してきたコンテナから２ｋｇ箱を
作りました。
園ではぶどうとにらめっこの毎日ですが、お客様とのやり取りは結構楽しいものでした。
しっかり、佐桑農園をPRしてきました。
明日は要望の多かったバラ１ｋｇ袋や１房売りを用意してこようと思います。
美作地方は毎日、雨が降っていますが、どうやら明日から晴れの日が戻ってきそうです。
そこで明日からいよいよ藤稔の収穫を始めることにしました。
今日は藤稔の袋を1房ずつはぐって熟れ具合を見て、マジックインクで袋に番号をつける作
業をしました。
最近の袋（カミセロ）は一部分が透明な窓になっていて、袋を取り去らなくても、外から
熟れ具合を確かめることができます。
「〇」はすぐ収穫してよいもの、「１」はもう２，３日待ったほうはよいもの、「２」は1
週間ほど待ったものがよいものといった具合です。
全部確認したところ、かなりの房が「〇」か「１」でした。
着色もよく、糖度も１６度以上ありました。
待っていただいていた方には順次、発送をします。
テント直売所は売り子さんの都合が悪いので私が出ようと思っています。
直接、本園にお出で下さる方は今年、看板を作りましたので参考にして下さい。
裏山ガーデンのさらに裏に栗園があります。
ここには５０年程前に祖父が４０本ほど丹波、銀寄、利平等を植えていましたが
寿命で枯れてしまい、その当時の木は今は２本残るだけです。
数年前からここにポロタンを植樹してます。
去年ぐらいからやっと収穫できるようになりました。
今年も１０本程、苗木を植えましたが、シカの食害にあり、なかなかうまく成長していま
せん。
春に挿し木をしたポロタンが８本あるので、この冬にまた植えようと思っています。
ポロタン4年目 今年、植えた苗木
今朝も朝から雨でしたが、合間をぬって栗の下草刈りをしました。
この場所はマムシが多いところで、今年も２匹、殺しました。
今日はゼロで、ほっとしています。
去年をはるかに上回るペースでメールやFAXによる注文が届いていますが、
今年はセット商品に関する問い合わせが多いです。
「どんなぶどうがあるのですか。」
6種類、あることを伝えると
「いろいろ食べてみたい。」
「１箱にいろいろ混ぜてもらえることができますか。」
等です。
本園では「黒黒セット」「黒緑セット」「緑緑セット」の３つのセット商品を用意してい
ます。
「黒黒セット」というのは黒系ぶどうのピオーネ、藤稔、オーロラブラック、ブラック
ビートの中からお好みの４房をチョイスして２ｋｇ箱に詰めるものです。
お客様の中に
「１房ずつ詰め合わせてもらうことはできますか？」
というお訪ねがあり、
「プチ農園ですので、どんな要望でもお応えできます。」
とお答えしました。
そこで誕生したのが本園の黒系ぶどう４種類が１房ずつ入ったセット商品です。
おもしろ半分に名前も考えました。
名づけて「作州黒丸四兄弟」。
ちょっと悪ノリです。
長男「ピオーネ」、次男「藤稔」、三男「オーロラブラック」、四男「ブラックビート」
商標登録を調べると、この名前は登録されていませんでした。
悪ノリついでに書の大家の先生に題字を描いてもらいました。
（作州と言えば作州浪人宮本武蔵で有名ですが、かって日本の地方行政区分だった令制国
の一つで、美作国みまさかのくにの異称。）
４種類のぶどうの収穫時期がそれぞれ違うので、全部が揃うのは9月中旬の１０日間ほ
どです。
そこで限定１５箱にさせてもらいます。
プレミアセットですが値段は同じ２８００円。
４種類の個性ある味をお試し下さい。
岡山でぶどうと言ったらピオーネ。
生産量、栽培面積共に全国１（シェア４０％）です。
種がなく、大粒で口に入れるとツルンとむけやすく、甘味が強く、子どもから大人まで幅
広く人気のあるぶどうです。
昭和３２年、静岡県の井川秀雄氏が母種「巨峰」と母種「カノンホール・マスカット」
（マスカット・オブ・アレキサンドリアの４倍体）を交配し、育成されました。
巨峰の 柔らかでみずみずしい果肉と上品な香りを、アレキの大きい粒とさわやかな風味を
受け継いでいます。
昭和４８年にピオーネ（イタリア語で開拓者という意味）として名称登録されました。
岡山では昭和５０年頃導入されるようになり、本園も平成元年に１２本を植えました。
３年前から毎年何本かずつ植栽し直しています。
他の品種に比べて栽培しやすい品種ですが、近年は温暖化の影響で着色が十分でないとい
う問題が起きています。（糖度は十分なのですが）
いよいよ今日から出荷です。
朝６時に農園に行き、収穫してきました。
トップバッターは新品種の「ブラックビート」。（ピオーネと藤稔の交配種）
糖度１７度、爽やかな甘さのぶどうです。
名前の通り、気持ちがいいほど真っ黒。
プリプリです。
今日のぶどうは直島（香川）、大阪、岡山市に行きます。
藤稔も出番を待っています。
現在、糖度は１６度。
粒の大きさは世界一、今はゴルフボールぐらいの大きさになっています。
今、出荷できないことはありませんが、一番美味しくなった時（９月１０日頃）に収穫
し、発送します。
ジューシーな果汁が口いっぱいに広がるぶどうです。
御注文いただきました方は今少しお待ち下さい。
今日、勝央町ぶどう部会による平成２６年度ぶどう査定会がありました。
勝央町では３４園のぶどう園がありますが、役員が３つのグループに分かれ、
成育状況や病害虫の様子を見て回り、出荷の期日を決めます。
１房を集会場に持ち帰り、糖度、酸味、粒の重量等を調べました。
当園のピオーネの順番になりました。
小振りながら糖度は１７度、出荷できるということで、ほっとしました。
全体的にはどの園のぶどうも樹勢が強く、平均すれば糖度は基準の１６度を越えていまし
た。
ベド病、かっぱん病が出ている園もあるものの大したことはないそうです。
最後にみんなで１粒ずつ味見をしました。
これはずいぶん参考になりました。
糖度、着色が同じでも食べてみるとずいぶん違いがあります。
特に栽培歴１５年のSさんの園のぶどうは味、色、粒、どれをとっても見事で勉強になりま
した。
ピオーネは一応、合格はもらいましたが、本園は十分おいしくなった９月以降に出荷しよ
うと思います。
明日からいよいよブラックビートを収穫します。
糖度は１７度、気持ちいいほど真っ黒なぶどうです。